自衛隊の16階級及び各種手当7つの詳細について解説

自衛隊の階級について興味を持っている方がいるかもしれません。

自衛隊は階級制度があり、階級によって担う役割や責任の度合い、定年退職の年齢、給与などが異なります。

本記事では、自衛隊の階級や各種手当について解説します。

自衛隊の16階級

ここでは、自衛隊の階級について説明していきます。

自衛隊の階級

自衛隊の階級は数が多く、階級によって責任と指揮権が異なります。

16の階級があり、幹部から曹長、士長までが含まれます。

自衛官の大半は曹長、士長、下士官で構成されており、准尉は3尉以上と曹長の中間に位置しており、曹長や幹部を補佐する役割を担っています。

共通呼称			陸上自衛隊	海上自衛隊	航空自衛隊
幹部	将官	将	陸上幕僚長	海上幕僚長	航空幕僚長
			陸将	海将	空将
		将補	陸将補	海将補	空将補
	佐官	1佐	1等陸佐	1等海佐	1等空佐
		2佐	2等陸佐	2等海佐	2等空佐
		3佐	3等陸佐	3等海佐	3等空佐
	尉官	1尉	1等陸尉	1等海尉	1等空尉
		2尉	2等陸尉	2等海尉	2等空尉
		3尉	3等陸尉	3等海尉	3等空尉
准尉		准尉	准陸尉	准海尉	准空尉
曹士	曹	曹長	陸曹長	海曹長	空曹長
		1曹	1等陸曹	1等海曹	1等空曹
		2曹	2等陸曹	2等海曹	2等空曹
		3曹	3等陸曹	3等海曹	3等空曹
	士	士長	陸士長	海士長	空士長
		1士	1等陸士	1等海士	1等空士
		2士	2等陸士	2等海士	2等空士

防衛省・自衛隊より引用

自衛隊の各種手当て7つ

以下では、自衛隊が支給する様々な手当について、7つ紹介していきます。

自衛隊の各種手当て

自衛隊では、俸給に加えて様々な手当が支給されます。

自衛官として勤務する隊員は、所属する部隊によって手当が異なりますが、ここでは基本的な手当7つを紹介します。

各種手当１：通勤手当

自衛隊では、通勤距離が片道2km以上の場合、「通勤手当」が支給されます。公共交通機関を利用する場合は、月額55,000円まで交通費が支給されます。

自動車を使用する場合は、距離が5km未満の場合は最低でも2,000円、1回の移動距離が60km以上の場合は最高31,600円の交通費が支給されます。

各種手当２：扶養手当

自衛隊では、配偶者やその家族の子どもに「扶養手当」が支給されます。

夫が妻を扶養する場合は、約6,500円が支給され、子供を扶養する場合は、15歳以下の場合には各1万円が支給されます。

さらに、16歳から22歳の子供には、月に1万5千円が支給されることが見込まれています。

各種手当３：単身赴任手当

自衛隊では、単身赴任の場合に「単身赴任手当」が支給されます。

この手当の基本額は3万円で、家族の住居と単身赴任先の距離数が増えるごとに加算されます。

ただし、転居に伴う転勤、通勤に支障があること、常時独身であること、やむを得ない事情で別居している場合の4つの条件を満たした場合に限り支給されます。

各種手当４：地域手当

自衛隊では、物価の高い地域に配属された隊員に対して「地域手当」と呼ばれる生活費の補填が支給されます。

たとえば、都市部に配属された隊員は、家賃や物価が高いため、同じ俸給でも生活水準が下がることが予想されます。

そこで、隊員の俸給に加えて、特別調整額、専門スタッフ職調整手当、扶養手当を合計した金額に、支給額の割合を乗じた額が地域手当として支給されます。

各種手当５：災害派遣手当

自衛隊は、土砂災害や除雪などの緊急事態に対応するために出動する場合、「災害派遣手当」という特別な報酬を支給しています。

この手当は、1日当たり1,620円で、2日以上連続して勤務する場合に限られます。

ただし、人命にかかわるような重要な作業については、どんなに短時間でも手当が支給され、さらに増額される場合があります。

各種手当６：航空作業手当

自衛隊では、航空機に搭乗する隊員に対して「航空作業手当」を支給しており、主に航空自衛隊や陸上自衛隊のパイロットに支給されています。

各種手当７：乗組員手当・航海手当

自衛隊では、海上自衛隊に所属する自衛官には、潜水艦や護衛艦などの艦艇勤務をする場合、「乗組員手当・航海手当」が支給されます。