履歴書を書いたことはあっても、職務経歴書を書くことに慣れていない人も多いかもしれません。
特に経験が浅い場合は、どのように書けばよいのかわからないことがあります。
そこで、この記事では職務経歴書の基本的な書き方について説明し、100種類以上のフォーマットを提供します。
ぜひ最後まで読んで、職務経歴書の書き方について理解してみましょう。
職務経歴書ってなに書いていいか分かりません。書き方や、何かフォーマットってありますか?
今回は、職務経歴書の基本と、100種類以上のフォーマットを用意しましたので、最後まで読んでいってくださいね。
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職務経歴書の基本
ここでは、職務経歴書の基本的な書き方について説明していきます。
職務経歴書を書く目的や書き方
この段落では、職務経歴書の書き方や目的について説明していきます。
職務経歴書の目的
職務経歴書の目的は、自分がこれまでどのような会社で、どのような仕事を経験し、どのような能力を持っているかをアピールすることです。
ただ単に経験を列挙するのではなく、求人企業(求人者)が求める要素に合わせて、戦略的に編集する必要があります。
採用担当者は、職務経歴書を見て応募者の書類作成能力やプレゼンテーション力を判断することがあります。
したがって、レイアウトや文章にも注意して作成することが重要です。
用紙と書式スタイル
職務経歴書は、基本的にA4縦の白い紙を使用し、横書きで作成します。
枚数は、1枚から2枚程度が一般的です。パソコンで作成すれば、編集や修正が容易で、採用担当者にとっても読みやすいため、お勧めされます。
手書きする場合は、市販の職務経歴書を利用するのが十分です。
文字の大きさ、レイアウト
職務経歴書は、自由な様式で作成することができますが、レイアウトも重要なアピールポイントの一つです。
パソコンで作成する場合は、フォントサイズは10.5から12を使用し、フォントスタイルは統一します。
また、行間は読みやすくするために充分に取るようにしましょう。
見出しやタイトルなどは、フォントサイズを大きくし、ゴシック体や太字で強調することもできます。
さらに、表組みを取り入れるなどして、内容を分かりやすく、読みやすくすることも大切です。
採用担当者がファイリングすることを考慮して、周囲の余白をしっかりと確保することも重要です。
文章は短く、箇条書きで
箇条書きを使って、1つの文で採用担当者が理解できるように書きましょう。
文章が長い場合、読み手が最後まで読むことができない可能性があるため、簡潔な表現を心がけましょう。
年号の統一、正式名称
職務経歴書だけでなく、履歴書や送付状、封筒などの応募書類全般において、和暦と西暦を統一することはもちろんのことです。
会社名や資格などの名称についても、正式名称で記載するようにしましょう。
例えば、当社の場合は「H&H株式会社」となります。
専門用語や社内用語
分かりにくい専門用語や社内用語が含まれる場合は、それらの用語の後ろに( )で説明を追記することが大切です。
守秘義務について
職務経歴書において、守秘義務のある名称を使用することは避けるべきです。
そのような行為はビジネスモラルに反すると考えられますので、断じて避けるべきです。
取引企業名や商品名を伏せる必要がある場合は、「大手自動車部品メーカー」や「車の部品開発」といった補足説明を付けるようにしましょう。
ただし、採用担当者に取引企業名や商品名を伏せて回答する場合は、「取引先との守秘義務により、正式名称はお話しできませんが」と丁寧にお断りした上で、差し支えない範囲で回答するようにしましょう。
職務経歴書作成前の準備
職務経歴書を作成するにあたっては、「どのような仕事に取り組み、どのような実績を挙げてきたか」という点を棚卸しすることが必要です。
このようにして得られた情報をもとに、具体的な自己PRを盛り込んだ職務経歴書を作成することが大切です。
自分のキャリアや実績を採用担当者に具体的に示すことが重要です。
実績を数値データで示したり、自己の強みやアピールポイントを盛り込んだ箇条書きにまとめることが有効です。
書き出す際には、紙に書いたりパソコンやスマートフォンのメモ機能を活用したりして、アイデアを整理していきましょう。
今までのキャリアの棚卸し
職務経歴書を作成する際には、過去から順に自分が務めた職歴をリストアップする必要があります。
- 勤務先
- 所属・役職
- 職務内容・仕事内容
- 実績
以下のポイントを中心にして、自分の職務経歴をまとめていきます。
そして、時系列に沿って、時期ごとに整理していく必要があります。
勤務先
以下のような情報を軸にして、自分の職務経歴を整理し、時系列に沿ってまとめていきます。また、事業内容や企業情報については、必ず公式サイトやパンフレットで正確性を確認するようにしましょう。
- 事業内容
- 従業員数
- 年商
- 本社所在地
- 設立年月日
また、以下のようなキャリア上の転換点についても、整理していく必要があります。
- 入社
- 退社
- 異動
- 昇格
- 配属
所属・役職
自分の職務経歴を整理する際には、部下がいた場合にはその人数についても把握するようにしましょう。
職務内容・仕事内容
自分の職務経歴を整理する際には、提供したサービスや製品の内容に加えて、その提供先であるお客様についても明確に記載しましょう。
例えば、大手自動車メーカーに対してクルマ部品の設計や部下のマネジメントを行った経験などが挙げられます。
実績
- コスト削減や業務効率化など、業績面での貢献
- 設計費において5,000万円、営業売上において2,000万円など、売上高
- 顧客満足度の向上など
スペシャルキャリアの洗い出し
- 受賞歴
- 特殊な経験
- 失敗経験
特別な経験や受賞歴など、他の人にはない個性的な要素をまとめます。
受賞歴
社内賞やマイナーな賞については、概要や難易度などを付記することも重要です。
例えば、社内賞の概要や受賞理由、受賞した難易度などを詳しく説明しましょう。
また、マイナーな賞の場合は、その賞がどのような組織や団体から授与されたのか、その賞の評価や難易度なども記載することが望ましいです。
特殊な経験
- 新規事業や営業所、店舗などの立ち上げに関する経験
- IPO(株式公開)業務に関わった経験
- 大規模な業務改善の実行経験
- 大規模なイベントの開催経験
失敗経験
業務において失敗した経験があった場合、その失敗から回復することができたことや、その失敗から得た教訓を元に改善に取り組んだことをまとめます。
誰でも失敗はするものであり、問題はそこから学び、次に活かすことが重要です。
職業能力のPRポイントを整理
職務経歴書に記載するPRポイントを整理する際には、これまでのキャリアを通じて身につけたスキルや強み、達成感を感じた経験、得意なこと、持っている知識、自信があることなどを整理することが重要です。
具体的に「~ができる(できるようになった)」「~を身につけた」「~のとき達成感を感じる」「~が得意」「~の知識がある」「~は自信がある」などの点を整理し、自分自身の強みを明確にすることが大切です。
応募企業ごとに内容を選択
あなたの職務経歴や資格、能力、ノウハウなどをすべて書き出した「職務経歴書のベース」が完成しましたか?
ただ、これらをすべて職務経歴書に記載すると、採用担当者が知りたいことが分かりにくく、最悪の場合職務経歴書を読んでもらえません。
採用担当者にとっては、「この応募者は何をアピールしたいのだろう」とプレゼンテーション力を疑われることになります。
自分が伝えたいことではなく、「相手が知りたいことを軸に構成」することが非常に重要です。
応募先企業が求めている要件を整理
まずは応募する企業が求める人物像や要件を、採用情報や会社情報などから把握することが大切です。
たとえば、営業職の場合は、採用情報に記載されている「求める資格」や「仕事内容」から、「新規開拓営業・顧客フォロー営業」「販促企画の企画・立案・実施」「個人地主・オーナーとの関係性構築」「細かな要望に応え、信頼関係を築く力」「チームのマネジメントや育成」など、求められるスキルや経験を整理して記載します。
求められている要件と自分のキャリアのすり合わせ
応募先企業が求める要件に応じて、自身が持っている能力や資格、経験などを「職務経歴書のベース」から抜粋し整理することが重要です。
さらに、応募先企業で働きたい理由や志望動機もまとめておくと、自己PR文の作成に役立ちます。
自己PR文のベースとなるポイントとしては、自身の能力や仕事に対する姿勢、業務での達成感や貢献度などをPRすることが挙げられます。
職務経歴書の形式を選択
以下、職務経歴書の形式について説明していきます。
編年体形式( へんねんたい けいしき)
編年体形式は、一般的な職務経歴書の形式の1つです。
この形式では、入社および退社日を基準に、その期間中の異動、昇進、職務内容の工夫、実績、表彰などを記載します。
また、入社日には、勤務した企業名、従業員数、事業内容なども含めて書きます。通常、最近のキャリアについては、より詳細に書きます。
ただし、編年体形式では、アピールしたい項目が見つけにくい場合があります。
そのため、下線を引いたり、分かりやすくするための工夫が必要です。
この形式は、同じ業務に長期間従事していた場合に向いています。
職務経歴書の書式で悩んでいる場合は、編年体形式を選択することをお勧めします。
キャリア形式
経験に基づいて、時系列に捉われない職務経歴書の形式もあります。
この形式では、自分がアピールしたい経験から書き始めることができます。
技術職のようにより専門性を必要とする場合は、担当した職務内容やプロジェクトごとにまとめるキャリア形式が有効です。
転職回数が多い場合でも、自分が業務に熟練していることをアピールできるため、お勧めです。
ただし、キャリア形式の場合、時系列での職務経験が分かりにくい場合があるため、「略歴」という項目を冒頭に追加すると良いでしょう。
自由形式
自由形式の職務経歴書は、名前や住所、学歴や職歴、スキルや資格などの基本情報を含め、自己PRとしてアピールしたい項目を詳しく記載することができます。
応募企業にとって重要な情報は詳しく、そうでない情報は簡略にまとめることが重要です。
自由形式は自分の特徴を強調することができるため、適した形式といえます。
職務経歴書の項目とその説明
項目 | 説明 |
---|---|
タイトル | 「職務経歴書」と書きます。 |
日付 | 「○○年○月○日」とします。 |
氏名 | 氏名を書きます。 名字と名前の間は少し空けます。 |
住所 電話番号 | 記載は任意です。 記述する場合は日付、氏名の下にそれぞれ記入します。 |
応募職種 | 募集職種が複数ある場合は、最初に記述します。 例、営業職、設計職、事務職 |
職務概要 /実績 | いつ、誰を対象に、どんな仕事をしてきたかを簡潔にまとめます。 |
会社概要 | 企業名・資本金・従業員・売上高・事業内容をまとめます。 中でも企業名と事業内容は必ず記載します。 |
職務経歴 | 「○年○月、所属、職務内容、実績、受賞、取組み」を記します。 |
取得資格 | 職務に関連した保有資格を書き、正式名称で記述します。 |
語学力 | 検定でのスキルなどを記述します。 それがない場合は「ビジネス英会話レベル」といった形で記入します。 |
自己PR | 能力・技術・ノウハウ・知識・人脈などアピールできることを記述。 交渉力・リーダーシップ・行動力・アイデア力なども記します。 |
志望動機 | 履歴書でも書くことが多い項目です、同じ内容にならないよう注意が必要です。 |
以上 | すべての本文を書き終えたら、数行空け、右寄せで「以上」と記載します。 |
職務経歴書のテンプレート・フォーマット
ここでは、職務経歴書のテンプレートやフォーマットについて紹介します。
職務経歴書のサンプル
要点をまとめた職務経歴書のサンプルをご紹介します。
ITエンジニア職
プログラマーの職務経歴書見本
システムエンジニア(SE)の職務経歴書テンプレート
インフラエンジニアの職務経歴書見本
ITコンサルタントの職務経歴書見本
Webエンジニアの職務経歴書見本
モノづくりエンジニア職
生産・製造技術の職務経歴書見本
生産管理の職務経歴書見本
組み込みソフトエンジニアの職務経歴書見本
製造(加工)の職務経歴書見本
セールスエンジニアの職務経歴書見本
営業職
個人営業の職務経歴書テンプレート
法人営業の職務経歴書見本
事務・アシスタント
秘書の職務経歴書テンプレート
一般事務・営業事務の職務経歴書テンプレート
気を付けたいポイント
応募書類は、選考に重要な情報として利用されるため注意が必要です。
内定や入社後に提出する人事手続き書類に虚偽や誤りがある場合、内定取り消しや解雇の可能性があります。
書き間違いや情報の隠蔽なども悪意と受け取られる場合がありますので、内容の確認は重要です。
学歴
- 入学していない学校名を申告する
- 入学後、中途退学していることを申告しない
- 在学期間(入学/ 卒業年月)を誤って申告する
資格・語学力
- 保有していない資格を申告する
- 資格取得年月を誤って申告する
- TOEFL スコアレポートの有効期限(試験日より2年間)が過ぎている
職務経歴
- 入社していない企業や経験していない職務、役職を申告する
- 入社した企業や経験した職務をあえて申告しない
- 勤務期間(入社/ 退職年月)を偽って申告する
- 休職期間についても、職務を行っていたように申告する
年収/ 月収
- 実際の年収/ 月収と異なる金額を申告する
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