将棋は日本を代表する伝統的なボードゲームの一つであり、プロ棋士として活躍する人々も多数存在します。
プロ棋士は、一般的には将棋界での実力や人気に応じた報酬を受け取りますが、その年収や給料、手取り額は一体どの程度なのでしょうか。
本記事では、プロ棋士の年収や給料について、その仕組みや実際の数字、さらには将棋界の経済的な状況について探ってみたいと思います。
\ 最速1分で利用開始 /
プロ棋士(将棋)の給料・年収を解説
プロ棋士(将棋)の給料・年収について解説していきます。
棋士(将棋)の給料・年収補足
項目 | 給料 |
---|---|
平均給料 | 334万円 |
平均年収 | 4018万円~5349万円 |
20代の給料 | 334万円 |
30代の給料 | 334万円 |
40代の給料 | 334万円 |
初任給 | 不明 |
給与や年収を算出するために、トップランカーの対局料のみを使用しています。
ただし、給与統計については口コミや厚生労働省の労働白書などを参考にしています。
2015年のトップランカーの賞金ランキングによると、平均年収は4010万円でした。ただし、これを基に算出した給料の平均は334万円です。
年代別の年収については、実力主義の世界であるため正確な算出が困難ですが、予測によると以下のようになると考えられます。
- 20代の給料:15~100万円(推定)
- 30代の給料:60~300万円(推定)
- 40代の給料:150~600万円(推定)
上記の平均給料から算出すると、棋士の平均年収は約650万円から1200万円の範囲と予測されます。
将棋棋士の収入は、将棋連盟からの基本給と対局料によって構成されています。
将棋棋士は、A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の5つのクラスに分かれており、C級2組の基本給は約15万円程度です。
しかし、名人になると基本給が100万円以上になることもあります。
- B1級:約50万円
- B2級:約30万円
- C1級:約20万円
- C2級:約15万円
将棋棋士は、竜王、名人、棋聖、王位、王座、棋王、王将の7つのタイトル戦と、朝日オープン選手権、銀河戦、NHK杯将棋トーナメントなどの8つの公式棋戦があります。
これらの棋戦に参加することで、棋士は対局料を受け取ることができます。
つまり、公式棋戦に参加しなければ、棋士にはアマチュアへの指導料や大会の審判料、講演料などの副収入しかありません。
ただし、審判や講演などの仕事も、棋士であれば必ずしも依頼があるわけではないため、実力のない棋士はあまり稼げない傾向があります。
棋士(将棋)の給料手取り
上記の平均給料をもとに計算すると、実際に手に入る金額はおおよそ以下の範囲になります。
55万円~100万円
棋士(将棋)の仕事内容
プロ棋士は、日本将棋連盟に所属しており、リーグ戦や各タイトル戦、トーナメント戦などで対局を行い、対局料や賞金が主な収入源となります。
女流棋士も同様に所属していますが、女性限定のためプロ入りしているのは四段の棋士に限られます。
指導棋士は、棋士ではなくアマチュア向けの将棋の普及や指導を行っています。
棋士は、対局で勝利することで名人を目指すことができますが、毎日対局があるわけではなく、年間で最大でも70局程度です。
対局のない日は研究会に参加し将棋の研究をしたり、アマチュア向けのイベントで指導対局を行ったり、タイトル戦での解説を行ったりすることがあります。
棋士(将棋)の仕事の面白さ・向いてる性格
日本には将棋愛好家が約600万人いると言われますが、プロの棋士は約160人しかおらず、1年間にプロになることができるのはわずか4人程度です。
プロ棋士になるには、奨励会に入会するのが一般的ですが、そこには小学校の4年生や5年生など、大人を破る天才たちが集まっています。
将棋のプロになることは、東大に入るよりも難しいと言われています。
もし東大生が将棋のプロを目指しても、1,000人中1人もプロになることはできないでしょう。
将棋が好きであっても、プロになれない人が多く、プロ棋士になることは恵まれた少数派の特権です。
プロ棋士にとっては、将棋を指すこと自体が仕事ですが、それ以上に対局に勝つことが楽しいと感じています。
リーグ戦やタイトル戦、トーナメント戦などで勝利すれば、賞金が得られますが、勝つこと自体が棋士たちにとっての真の醍醐味なのです。
棋士(将棋)になるには?
将棋の棋士になるには、いくつかの方法が存在しますが、一般的には日本将棋連盟の新進棋士奨励会(奨励会)に入会し、四段に昇段することが必要です。
奨励会は、棋士の養成リーグに相当し、6級から三段までの段級位がありますが、入会には合格試験やプロ棋士の推薦などが必要です。
奨励会に入会する多くの人は小学校高学年や中学生で、6級からスタートするのが一般的ですが、この段位でも県代表クラスのアマチュア棋士並みの実力が必要とされています。
奨励会で昇段し、三段になると、半年に1回開催される三段リーグに参加できます。
このリーグで上位2人が四段に昇段し、棋士としてデビューすることができます。
26歳までに四段になれなかった場合は退会となります。
現在、奨励会に入会した全体の約15%の人が四段に昇段できます。
もう一つの方法は、プロ編入制度と呼ばれるもので、2006年に瀬川晶司棋士のプロ編入をきっかけに導入されました。
この制度では、四段の棋士5人と対局して、3勝以上すれば棋士になれます。
しかし、プロ編入制度で棋士になれたのは、瀬川晶司棋士を含めて2人しかいません。
棋士(将棋)の階級やタイトル
将棋界において、プロ棋士には段位と呼ばれる階級が存在します。
通常、プロ棋士として活躍するには、四段以上の段位を保持する必要があります。
三段以下の段位を持つ者は、新進棋士奨励会(奨励会)に所属していることが一般的です。
ただし、プロ棋士にとって、段位よりも重要なのがタイトルです。
タイトルを獲得することが、将棋界での名声や評価を高めるため、多くのプロ棋士たちはタイトル獲得に熱心に取り組んでいます。
- 竜王(りゅうおう)
- 名人(めいじん)
が上位にあり、そのあとにタイトルを持っていれば~冠とつきます。
~冠というタイトルの中は、
- 王位(おうい)
- 王座(おうざ)
- 棋王(きおう)
- 叡王(えいおう)
- 王将(おうしょう)
- 棋聖(きせい)
があります。
棋士(将棋)の賞金ランキング
棋士(将棋)の賞金ランキングについて表にて解説
順位 | 名前 | 階級 | 獲得賞金 |
---|---|---|---|
1位 | 羽生 善治 | 名人 | 1億1,900万円 |
2位 | 糸谷 哲郎 | 八段 | 5,531万円 |
3位 | 渡辺 明 | 竜王 | 4,577万円 |
4位 | 森内 俊之 | 九段 | 3,450万円 |
5位 | 行方 尚史 | 八段 | 2,689万円 |
6位 | 佐藤 天彦 | 八段 | 2,616万円 |
7位 | 郷田 真隆 | 王将 | 2,467万円 |
8位 | 豊島 将之 | 七段 | 2,459万円 |
9位 | 深浦 康市 | 九段 | 2,373万円 |
10位 | 広瀬 章人 | 八段 | 2,042万円 |
※賞金ランキングは過去の金額になります。
女流棋士で有名な人は?
林葉直子は女流棋士の中でも非常に有名な存在である。
彼女は11歳の時に女流アマ名人戦で優勝し、同年に奨励会に6級で入会した。
その後、小学校に在学中であった彼女は、米長邦雄永世棋聖の下で住み込みの内弟子として棋士の修行を積んだ。
1980年には女流2級となりプロ入りし、1982年4月にはわずか14歳で女流王将となった。
以降、彼女は女流王将戦で10連覇を達成するなど、多くの実績を残している。
その他の【給与・年収】
その他にも年収・給料・手取り額に関して詳しく解説しています。
とても参考になりますので、気になる方はこちらもチェック!
一般事務・営業系
エンジニア(技術職系)
介護・保育系
公務員系
その他
こんな悩みはありませんか?
- 転職の準備って何をして良いのか分からない
- 自分がどんな仕事に向いているのか分からない
- 何社受けてもなかなか受からない
\そんな皆様の転職サポート/