「自衛隊」に所属している方々が退職する割合はどのくらいなのか、気になる方も多いのではないでしょうか?
また、再就職する際には、どのような手当が受けられるのか、そして自衛隊で身についたスキルをどのように活かせるのか、気になる方も多いと思います。
自衛隊で身につくスキルには、民間企業でも活かすことができるものがたくさんあります。
さらに、自衛隊で訓練を受け、過酷な任務を遂行することで養われる強い意志や体力は、民間企業でも高く評価されます。
そのため、「元自衛官」という肩書きは、再就職先でも十分に活かせます。
以上のように、自衛隊での経験やスキルは、再就職先で大いに役立ちます。
再就職の際には、手当が支給されることもあるので、是非とも活用してみてください。
自衛隊の離職率はどれくらいですか?
今回は、自衛隊の離職率や、再就職手当、スキルの活かし方についても解説していきます。
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自衛隊からの再就職について
自衛隊からの再就職について解説していきます。
自衛官の離職率は他の公務員並み
自衛官の勤務姿を見て、憧れを抱く人は多いでしょう。
しかし、現実には途中で退職する人も少なくありません。自衛官は国家公務員ですが、他の公務員と比較しても、離職率は大差ありません。
自衛隊の任務は、災害派遣などの大変な仕事が多いと考えられますが、厳しい訓練や教育、縦社会の影響でのパワハラなど、日常的な苦労も多いため、自衛官を続けることを諦めざるを得ない人もいます。
また、自衛官の中には、最初から決められた任期内のみ勤務する「任期制」の働き方もあります。
この場合、任期満了後には、再就職をしなければなりません。
自衛官が再就職する場合、大きく分けて「自己都合」と「任期満了」の2つのパターンが考えられます。
それぞれの場合に応じた就活の方法について理解しておくことが重要です。
退職するケース
自己都合による退職
自衛隊は、定年制と任期制の2つの制度がありますが、ほとんどの自衛官は定年制で採用されています。
自衛官の定年は階級によって異なり、高い階級では60歳、それ以下の階級では56歳以下となっています。
最も低い階級では53歳です。
自衛隊の仕事は、強靭な精神と肉体が必要とされるため、民間企業のように定年を引き上げることができないとされています。
しかし、疲労や心労などから定年を待たずに早期に退職する自衛官も多くいます。
任期満了による退職
「任期制自衛官」とは、3カ月の訓練期間を経て、決まった任期(陸上自衛隊は1年9カ月、海上・航空自衛隊は2年9カ月)で自衛官として勤務する人たちのことです。
任期満了後は自衛官としての継続も可能ですが、継続期間は陸・海・空とも2年で、通常2~3回の繰り返しとなっています。
この働き方は、一般企業の契約社員に近く、安定した待遇とは言いがたいとされています。
再就職には手厚いサポートがある?
自衛官候補生は18歳以上27歳未満という年齢制限があるため、任期制自衛官は20代~30代で退職することになります。
そのため、自衛官として働きながら将来の進路を考えることが大切です。
任期制自衛官は早期に退職することが予めわかっているため、自衛隊では就職活動のサポートを行っています。
退職後の再就職について手厚い支援を受けることができるので安心です。
自分自身でも、退職後の進路について考えることが必要ですが、自衛隊からのサポートもしっかり利用することをおすすめします。
無料で様々な資格が取れる
自衛官から民間企業への転職に役立つため、任期制自衛官は資格取得のサポートを受けることができます。
未経験者である自衛官が、民間企業で活躍するために必要な資格を取得することは、大変重要です。
自動車運転免許や危険物取扱者、フォークリフト免許、防災管理者、マンション管理士など、取得できる資格は多岐にわたります。
重要なのは、自衛隊内の再就職プログラムによって、取得のための費用は自己負担する必要がないことです。
つまり、自衛官は再就職のために必要な資格を取得することができ、民間企業での就職活動をサポートしてくれます。
就職先の紹介も無料
自衛隊では、再就職先を探すための無料のサポートがあります。年2回、各都道府県の地方協力本部主催による企業説明会が行われています。
自衛官として働きながら就職先を探すのは難しいため、この説明会は貴重な機会です。
説明会に参加した6~7割の自衛官が、就職先を見つけていると言われています。
求人援護センターに相談すれば、企業説明会に参加していない他の企業を紹介してもらえます。
また、求人援護センターでは就職活動の方法やビジネスマナーの指導も行っています。
自衛隊では、自衛官が再就職するためのサポートを手厚く行っていることがわかります。
自衛官の再就職先として人気の仕事
自衛官は、一般の方々と比較して体力や精神力に優れているため、多くの業界・業種で活躍できる可能性があります。
例えば、警備業や運送業などでの職務には、体力的な負担が大きく、常に集中力を維持する必要があるため、自衛官の強みが生きると言えます。
また、人材派遣会社などでは、企業や工場の現場で働く労働者の健康管理や安全管理に携わる仕事もあります。
そこでは、自衛官の訓練や経験が活かせるでしょう。
スキルが高評価につながる業界
自衛官の再就職先として、建築・土木などの現業系が最も多いです。
自衛隊員が災害派遣の現場で活躍する姿をテレビで見たことがある方も多いかもしれません。
自衛隊は災害派遣において重要な役割を担っており、この経験が建築・土木業界での就職に生かされることがあります。
自衛隊での訓練は過酷なものが多く、そのため自衛官は強靭な肉体を持っています。
このため、ガードマンなどの警備業界や介護業界でも即戦力として迎え入れられることがあります。
自衛官が身に着けたスキルや経験は、多くの業界・業種で大いに役立つことができます。
強みをいかに活かすかがポイント
自衛官として働くことで養われる体力と精神力は、再就職する際に大きな強みとなります。
特に建築や土木などの現場で活躍することが多く、災害派遣で身に着けたスキルがそのまま活かせるため、多くの業界から引く手あまたです。
また、営業職や警備業界、介護業界でも、強靭な肉体と精神力を持っている元自衛官は即戦力として採用されることが多いです。
自衛隊で取得した資格やスキルを活かした就職はもちろん、自分自身の性格や適性に合わせた新しい職種に挑戦することもできます。
しかし、持っている能力をどのような分野や仕事に生かせるかを考えながら就職活動を進めることが、成功の秘訣となるでしょう。
制度やプロの力を頼る
再就職を成功させるためには、自分自身の努力が必要不可欠です。
しかし、さらにその努力を効率よくするためには、制度やプロの支援をうまく利用することが大切です。
自衛隊では再就職のための制度が整備されており、地方協力本部主催の企業説明会や求人援護センターでの相談などが無料で受けられます。
任期制自衛官の特権をフルに活用
任期制自衛官の場合、援護室や援護センターのサポートを受けることができるのは大きなメリットです。
これらの施設には、多数の企業からの求人情報が集まっており、自分に合った企業を選ぶことができます。
また、就職活動に必要な様々なサポートも受けられるため、非常に心強い存在といえます。
自分自身の努力だけでなく、制度やプロの力をうまく活用して、効率的に再就職を成功させましょう。
ハローワークや転職エージェントも積極的に利用しよう
求職者にとって頼りになるのが、ハローワークという公的機関です。
普通の求職者と同様に、求人の紹介や相談ができます。
また、求人サイトに登録したり、転職エージェントを利用することもできます。
転職エージェントはプロのエージェントがマンツーマンでサポートをしてくれるため、自分の希望に合った就職先を見つけることができます。
自己分析をする
自分を知ることで目指す職業が見えてくる
再就職先を決める上で大切なことは、自分に合った職場や職種を選ぶことです。
適性に合わない職場では長続きしません。
自分に合った仕事を見つけるためには、まず自分自身の性格や得意・不得意、やりたいことやできること、これまでの経験で身につけたスキルなどをよく整理し、どんな職業を目指すかを決めましょう。
この自己分析は、面接で自分自身について語るときにも役立ちます。
自分自身を深く理解することで、自信を持ってアピールすることができます。
意外な適性に気づくことも
自分自身を知ることは、思っている以上に重要なことです。
自分自身を客観的に見つめ直すことで、新しい自分に出会えるかもしれません。
また、自分が本当に向いている仕事を見つけるためにも、自分の適性を知っておくことは欠かせません。
自衛隊と一般企業では仕事の内容が大きく異なるため、今までの経験だけで判断することはできません。
後悔しないためにも、自己分析をしっかりと行い、自分に合った仕事を見つけましょう。
これは、就職活動だけでなく、自分自身を知ることが大切な人生の中でも役立つことです。
将来のキャリアプランを立てる
自分の将来の方向性を決めるために、キャリアプランを立てることは非常に重要です。
何も考えずに今の仕事に固執していては、将来的なキャリアアップが難しくなるかもしれません。
将来の目標や希望を明確にし、それに向けたスキルや知識を身につけることで、自分のキャリアをより良い方向に進めることができます。
目標への道筋を考えた仕事選び
自衛隊を早期に退職する場合、再就職先で長期間働くことが必要になるかもしれません。
そのため、自分の将来を見据えて考える必要があります。
就職活動と同じように、自分がどのような仕事をしていきたいのか、どのようなステップを踏んでいく必要があるか、明確なキャリアプランを描くことが大切です。
明確なビジョンを持って就職先を選ぶことが成功への鍵です。
もしもビジョンのない再就職をしたら
明確なキャリアプランがないまま就職活動を進めると、自分に合った求人を見つけることが難しくなります。
自衛官出身であっても、企業からの引きを受けたとしても、自分に合った職場でなければ長続きしません。
そのため、あらかじめ自分自身のキャリアプランを明確にしておくことが大切です。
自分がどういう将来像を描いているのか、どのようなステップを踏んでいく必要があるのかを把握し、その上で就職先を選ぶことが成功へとつながります。
スキルを上手に伝える
再就職する際には、自分のスキルや経験をうまくアピールすることが重要です。
自分が持っているスキルを正確に表現することができなければ、自分に合った仕事を見つけることは難しくなります。
任期制自衛官はとにかく資格を取っておこう
再就職する際には、資格の有無がとても重要です。
このことは、自衛官だけでなく一般的な就職活動においても同様です。
資格は、専門的な知識を持っていることを公式に証明するものであり、資格がなければできない仕事もあります。
任期制自衛官の場合、就職活動支援により、無料で多くの資格を取得できる機会があります。
履歴書に資格を記載できることは、就職活動において非常に有利に働くことがあります。
自分に合った資格を取得して、再就職活動を有利に進めましょう。
実務で得たスキルをアピールして高評価を獲得しよう
自衛官としての職務内容や経験は一般企業とは異なります。
資格は重要ですが、実務で培ったスキルは即戦力として大きなアピールポイントです。
ただし、企業が求める人物像にマッチしなければ評価の対象になりません。
したがって、求められる人物像をしっかり把握することが必要です。
うまくアピールすることで高い評価を受け、内定につなげましょう。
拘束が厳しく早期に再就職活動を始めることは困難
自衛官は公務員のため、失業手当が受け取れないため、退職後に長期間仕事を探すことは危険です。
そのため、早めに再就職の準備をする必要があります。
ただし、在職中は外出に制限があり、非番でも出動要請があるため、本格的な再就職活動を始めることは難しいです。
そこで、まずは情報収集や転職エージェントへの登録など、可能なことから始めることが重要です。
長く続けられる仕事を選ぶために
自衛官から再就職を急ぐ人もいますが、急ぎすぎてどんな仕事でも受け入れてしまい、後悔することがあります。
仕事を選ぶ際は慎重に行うことが大切で、長く働ける会社を選ぶようにしましょう。
就職活動を頑張って入社した会社で働くことができず、再び失業してしまうのは避けたいところです。
自分に合うということが最優先
再就職を考える際は、自分自身のキャリアプランを立て、自己分析をすることが重要です。
民間企業は待遇や雰囲気が異なるため、しっかりと情報収集することが必要です。
元自衛官が多く再就職している業界や職種であっても、必ずしも自分に合うとは限りません。
自分自身を知り、企業を知り、最適な場所を見つけることが大切です。
元自衛官から自分に合う再就職をする
再就職を考える元自衛官の方には、自分自身の適性やスキルをしっかり分析し、将来を見据えた明確なキャリアプランを立てることが大切です。
こうした準備をすることで、自分に合った職種や企業を選ぶことができ、長期的に働くことができる職場に巡り合うことができます。
元自衛官の方は、ぜひこのような観点を踏まえて、自分にぴったりの再就職先を見つけてください。
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